秩父往還(道100選) 2009/5/15

 国道140号線(彩甲斐街道)の秩父市大滝に位置する秩父湖を面して旧国道140号線が走っている。その名が秩父往還「道100選」に選ばれている道だ。

 秩父湖
埼玉県西部、秩父市大滝(おおたき)地区にある人造湖。 1962年(昭和37)、荒川本流と支流の大洞(おおぼら)川の合流点につくられたダムによってできた。 面積0.76平方キロメートル、総貯水量2690万立方メートル。 この人造湖の完成によって、秩父多摩甲斐(ちちぶたまかい)国立公園に新しい観光地が生じ、湖畔にはユースホステルや民宿があり、釣りが楽しめる。 秩父鉄道三峰(みつみね)口からバスで1時間である。奥秩父観光協会  



 













 秩父往還道(ちちぶおうかん)とは、秩父大宮(秩父市)から荒川渓谷沿いに秩父盆地を横断し、雁坂峠を越えて甲州に入り甲府に至る街道である。 秩父甲州往還とも呼ばれ、甲州側からは雁坂口、秩父路、秩父側からは甲州路、信玄路などの呼称が見られる。

 国道140号線、道の駅(大滝温泉)を過ぎると旧道と大滝道路に分かれるT字路(信号機)を左折する。 狭く、くねくねした道を走り二瀬ダム交差点(トンネル内の分技)にたどり着く。 そこから、県道278(三峰神社)方面と旧140号(秩父往還)とに分かれる。

 二瀬方面から雁坂トンネル方面に向かう道は湖面を沿って走る狭い道であった。 湖と雄大な奥秩父山塊(おくちちぶさんかい)の新緑等が見事であった。



 雁坂トンネルから二瀬方面に向かう旧140号線は集落を通り抜ける狭い道であった。 さすがに「道100選」に選ばれている絶景な場所である。 
 バイク数台でツーリングするのは騒音や狭い道での集落を通り抜けるため遠慮したほうが良い(環境と自然を守るため)。

資料1
 古くから甲斐国、武蔵国両国間の往来に利用され、秩父巡礼や富士登山、身延参詣など信仰の道として利用され、戦国時代には甲斐国守護武田氏の行った金山経営も秩父方面に及んだため往来に利用され、武田氏の北武蔵侵攻路の一つにもなった。近世には埼玉県側の秩父市(旧大滝村)の栃本と山梨県側の甲州市(旧塩山市)にそれぞれ口留番所が設置され、牛馬による米穀や繭の輸送に利用された。明治初期には山梨県の主用産業となった生糸の輸出路として着目され、山梨県令藤村紫朗の主導した道路改修がなされるが、雁坂峠は1998年に雁坂トンネルが完成するまで長く未整備のままであった。


資料2
 奥秩父山塊(おくちちぶさんかい)とは、野辺山高原の南東に位置する飯盛山(1643m)から雲取山(2017m)および南は三窪高原まで、広くはそれに東は奥多摩エリア、北は両神山(1723m)付近、南は大菩薩連嶺までを加えた山塊。奥秩父山地(おくちちぶさんち)ともいう。千曲川(信濃川上流)、荒川、笛吹川(富士川上流)、多摩川の4河川の水源域であり、山域に火山を殆ど含まないことも特徴となっている。


 


右R140号、左旧R140号の入り口

この先集落



二瀬ダム規制トンネル信号機